私たちのライフラインの1つである電気。
普段は空気のように、「電気使えることがあたりまえ」であり、その重要性を考えることはありません。
ただ、ひとたび災害などが発生すると、その常識は一転し、
電気というライフラインは非常に弱いインフラであるということを実感いたします。
非常時に最低限の生活を行うための電力をどのように確保するか、
これからは電気の蓄えも災害対策の1つだと考えます。
いままで蓄電池(バッテリー)は一部の製品に内蔵され、
その製品を動かすために搭載されている小型の電池がほとんどでした。
しかし、電気自動車(EV)や、太陽光発電による電力の蓄電など、
電気を蓄えるという、今までになかった新しいテクノロジーの発展により、
蓄電が一つのカテゴリとして新しい電力の使い方を示してくれるようになりました。
そして蓄電池が生活の中で使用できる1つの製品としても使われ始めようとしております。
ここで紹介する非常用蓄電池もその製品の一つです。
最低限の容量ではありますが、いざという時のために電源を蓄えておくというのはこれからの生活において
重要な災害対策です。
注目されている企業のBCP対策(事業継続計画)にも容易に取り入れが可能な製品となっております。
モバイルバッテリーとは異なり、AC100Vが使用できる製品となっております。
パソコンや小さな家電にも対応できるバッテリーは災害時に必ず役に立つアイテムです。
是非、電力の備えをお勧めいたします。
ポータブル電源 BN-RBシリーズ
メーカー JVC (JVCケンウッド)
米国でソーラー・ポータブル電源として実績のあるJACKERY社との共同開発。
国内家電メーカーのJVCが販売している、安心のポータブル電源。
家庭用の防災だけでなく、企業の防災にもおすすめできる3製品をラインナップ。
スマートフォンの充電。エネループ電池の充電。小さなライト点灯、扇風機、ラジオなど。
AC100Vで500Wまで(BN-RB37-Cは200W)の機器が利用できるので、
ちょっとしたアウトドアや屋外活動などにも利用できます。
リチウムイオン電池なので軽くてコンパクト。持ち運びが簡単です。
※1 本機のAC出力は60Hz固定となります。接続する機器は60Hzまたは50/60Hzの表示が使用可
※防雨・防塵ではありませんので使用環境に注意ください。雨の当たる場所では利用できません。
■BN-RB10-C たっぷり大容量タイプ
※1 本機のAC出力は60Hz固定となります。 接続する機器は60Hzまたは50/60Hzの表示が使用可 | 型名:BN-RB10-C 容量:1002Wh AC出力:1000W(最大瞬間2000W) 重量:10.9Kg メーカー小売希望価格:オープン価格 販売価格(税別):125,455円 販売価格(税込):138,000円 納期:問い合わせください |
■BN-RB62-C スタンダードモデル
※1 本機のAC出力は60Hz固定となります。 接続する機器は60Hzまたは50/60Hzの表示が使用可 | 型名:BN-RB62-C 容量:626Wh AC出力:500W(最大瞬間1000W) 重量:6.3Kg メーカー小売希望価格:オープン価格 販売価格(税別):61,818円 販売価格(税込):68,000円 納期:問い合わせください |
■BN-RB37-C コンパクトボディ
※1 本機のAC出力は60Hz固定となります。 接続する機器は60Hzまたは50/60Hzの表示が使用可 | 型名:BN-RB37-C 容量:375Wh AC出力:200W(最大瞬間400W) 重量:3.5Kg メーカー小売希望価格:オープン価格 販売価格(税別):38,182円 販売価格(税込):42,000円 納期:問い合わせください |
■蓄電池の選び方のポイント
1、蓄電池の容量(Wh)を確認
蓄電池には製品によって蓄えられる電力量が異なります。
蓄電容量によって機器の使用できる時間が異なりますので、どの機器をどのくらいの時間使うかで容量を確認する必要があります。
容量はWh(ワットアワー)やKWh(キロワットアワー)で表されます。
※バッテリー容量としては○V/○Ahと表記される場合がありますが、2つの数値をかけることでWhとなります。
Whは電力量の単位で、1W の機器を1時間使用したとき、1Whであることを表します。
言い換えると、1Whの電力量では1Wの機器を1時間使用することができます。
例えば100Whの容量の蓄電池の場合、
100Wの機器を1時間使用することができることを表します
50Wの機器では2時間使用することができます。
なお、1KWhは1000Whです。 200Wの機器を5時間使用することができます。
※定格出力以上の機器は使用できない。詳細は2へ
※実際には変換効率などが関係するため、使用できる時間は計算よりも短くなります。
どれくらいの容量を持った蓄電池を用意しておけばいいのかを決めるためには、
実際停電が発生したときに最低限どの機器が使用できればいいのかを予め決める必要があります。
すべての電気を賄うことはできませんし、使用したい機器が多くなればそれだけ大きな容量が必要となります。
またコンセントスタイルのものがほとんどですので、接続できるものに限りがあります。(部屋の照明などは難しいです)
ケーブルの長さも考慮して、蓄電池に物理的に接続が可能なのかも検討する必要があります。
必要な機器を絞りこみ、その機器のワット数の合計を計算します。
その合計の値が何時間使用できればいいかを計算します。
使用する機器の合計ワット数×時間
これによって出てきた値が蓄電池に必要な容量です。
例)
合計100Wの器具を2時間使用するためには、
蓄電容量が200Whの蓄電池が必要になります。
2、定格出力(W)の値を確認
定格出力とは、蓄電池が瞬間的または連続的に出力可能な電力(W:ワット)を表します。
定格出力の値をオーバーするような大きな(またはたくさんの種類の)機器を蓄電池に接続することはできません。
これは上記の蓄電容量の大小とは関係ありませんので注意が必要です。
蓄電池に機器を接続する際には、予め接続する機器を決めておき、
機器のワット数の合計が蓄電池の定格出力をオーバーしないようになっているかを確認する必要があります。
例えば、エアコン、ドライヤー、電子レンジ、沸騰ケトル、などはとても大きな定格電力が必要となります。
小さな蓄電池では定格出力が100W~300W程度のものが多いので、小さい定格出力の蓄電池にはこのような機器は接続できません。
蓄電容量が大きくても定格出力が大きいとは限りませんので注意が必要です。
3、出力波形は正弦波がよい
蓄電池から出力されるAC100V電圧は、出力波形が2通りあります。正弦波(せいげんは)と矩形波(くけいは)です。
通常のコンセントは正弦波ですので、出来れば正弦波出力の蓄電池をお勧めいたします。
しかし、正弦波出力の機器は値段が少し高いので、防災用であれば矩形波という選択もあります。
だたし矩形波の場合は、正常に動作しない家電製品があるかもしれませんので注意が必要です。
4、サイズと重さも重要
蓄電池は重量が重いのが特徴です。
基本的に容量に比例して重くなります。
最近ではリチウムイオン電池を使用したポータブル電源など持ち運びを想定した商品もあります。
大容量の蓄電池は移動が難しい場合があるため、蓄電池の置き場所をあらかじめ決めておくことをお勧めいたします。
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